美男子症候群!?







拓海くんが行ってしまったあと。



サッカー部の練習を、あたしは紗知子とベンチで、並んで眺めていた。



フェンスの向こうのグラウンドには、1人ちがうジャージの陸斗くんが、高校生部員に混ざってボールを蹴っている。


拓海くんの言葉にショックを受けてたみたいだけど、プレーしている姿からは、それを感じなかった。




「まったく理解できねーわぁ。あんなかわいい陸斗くんの、どこが気に入らないってのかしらね、佐渡は。
ぜーたくな奴」




陸斗くんに熱い視線を送りながら、紗知子が呟く。



紗知子には、簡単に拓海くんと陸斗くんのことを話しただけ。


拓海くんは陸斗くんが嫌いすぎて、陸斗くんが入学してくるなら、学校をやめると言ったことは話した。




でもどうして嫌いなのかは、話していない。

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