美男子症候群!?
戸惑っていると、ふみくんが立ち上がって、お兄ちゃんの腕をとった。
「行こう、秋道くん。俺たちはお邪魔みたいだ」
「え? え? 邪魔? なんで?」
「いいから。……きみ、ハルちゃんを泣かせないでくれよ」
ふみくんの言葉に、拓海くんは小さく舌打ちする。
それを聞いて、ふみくんはくすくす笑いながら、お兄ちゃんとリビングの方に歩いていった。
「ちょっと先輩? どういうこと? あのイケメンなに?」
「はいはい、向こうで話そうね」
ふみくんとお兄ちゃんがリビングに消えると、玄関が急に静かになった。
よけいにドキドキと、心臓の音がうるさく聞こえる。
拓海くんはあたしの手をつかんだまま、短く息を吐いた。
「野宮」
「……はい」
「おまえ、俺になにか言うことがあるんじゃないのか」