美男子症候群!?
そうやってあたしが固まっているうちに、
「野宮、具合でも悪いの」
拓海くんが、あたしの顔をひょいとのぞきこんできた。
あ、死んだ。
あたし死んだわ。
モロに目が合ってしまうなんて……神さまのバカ!
そしてありがとう!
よし、鼻血出る!
今度こそ倒れると思った時、誰かに肩をがっしり支えられた。
「先生! 野宮さん具合悪そうなんで保健室連れていきます!」
廊下に響く大声で叫んだのは、紗知子だった。
助かった!
神さま仏さま紗知子さま!
早業でハンドタオルを出して、吐きそうなフリをしながら、あたしは鼻を押さえた。
はやく!
はやく移動しないと、タオルから染みだすよコレ!
あたしは紗知子に引きずられるようにして、進級後初の危機から脱出したのだった。