美男子症候群!?


近い近い近い!


近いんですってば!


いい匂いがダイレクトに鼻に入ってくるんですってばー!




「あ、あの、佐渡くん、手……」



「野宮ってさ」



「え?」



「手も小さいんだな」




くすっと笑う拓海くん。


そうですよ、あたしは背も手も足も、ついでに耳も小さ……




「かわいーじゃん」




耳元で、色っぽい声がそう囁いた。




ふ……んぎゃあああああああっ!!


耳に息がかかったんですけどーっ!!




あたしは拓海くんの手を振り払って、逃げるように3年生の教室に飛び込んだ。



間違いない。



あの人、あたしを殺す気ですよ!


おまわりさーん! 逮捕してくださーい!


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