すっぱちゃっぷす☆
「詩織、やっるぅ~!!」


バンッと私の肩を叩くミカリン。


「痛っ…何のこと?」


私はミカリンに叩かれたところを擦りながら言う。


「だ~か~ら~!
マイティー先輩、あんたのことが好きなのよ、絶対」


ちょ…ミカリン、声デカイ。


「マイティー先輩」の部分の声が小さかったのは幸いだった。


「あ…あり得ないよ!
それは、ないない!」


私はゆさゆさ手を振り、思いっきり否定する。


「何でわかるのよ~?」


全然納得いかない!って顔のミカリンに、私は報告することにした。


「この間、言われたもん。私が好きかどうか聞いたら、「期待させたならソーリー」って…」


「ふ~ん。でもそれ、前の話でしょ。今はどうかわからないよ?」


ミカリンは顔を急に渋くさせ、視線を他へやった。


「人の気持ちなんて、
いつ変わるかわからないよ?
例えば、ほら…」


ミカリンが視線の先を顎で指した。



その先を辿って行くと……。






< 238 / 276 >

この作品をシェア

pagetop