すっぱちゃっぷす☆
「きゃ~マイティー先輩だぁっ」


ミカリンが歓喜の声をあげる。


「マ、マイティー先輩…」


ミカリンとは対称的に戸惑う私にマイティー先輩は缶ジュースを手渡すと


優しい笑顔で私を見つめながら隣に腰を落としてきた。


体操服にはちまきを首から提げたマイティー先輩。


すらりと伸びた長くて大きな手足に思わず目がいく。


みんな同じ姿なのに、マイティー先輩はやっぱり違う。


「なんだか今日は元気がないね」


マイティー先輩は私の頭をポンポンと撫でた。


「そ、そうですか?…って、やめてくださいよぉ」


私は真っ赤になりながらも慌ててマイティー先輩の手を軽く払った。


恥ずかしいし


なによりこんな所、また愛人に見られたら…


ちらりと目線を変えると愛人と目が合った。


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