桜が散る日
気が付けば

大きな瞳から
大粒の涙。



「死んだらいけんよ!
私 待っちょるけぇね!!」

それだけ言い残して
走り去った。



よっちゃんは


彼女の後ろ姿を


ただ



見つめていた。
< 63 / 243 >

この作品をシェア

pagetop