ガー ネ ッ ト ~不良少女の憂鬱~
遠くでチャイムが鳴るのを聞いた。
1時間目が始まってしまった。
姉ちゃん、ごめん。
"真面目に"は無理そうだ。
ていうか――…
どこの屋上だよ、
この海鮮高校は5棟ある。
つまり、屋上も5ヶ所あるのだ。
片桐まのんを怒らせやがって。
ただではおかせない。
最後に来た、2棟の屋上への階段。
手に力を入れ、
ノブを握りしめ、思いっきり開ける。
―――ガチャ…
「…………」
男3人がこっちを見た。
「あー、やっと来たか」
海野は言った。
「何の、用だ」
まのんは彼らに近寄り、
その距離を縮めていく。