朝陽



「あちし、神様なのに・・・」


「ゴキブリのね。」


体育座りをして落ち込んでいる自称ゴキブリの神様(略してゴキブリ)を平助が落ちていた棒でつつく。


「あ、あのね・・・略すんなら神様にして?ゴキブリの部分取ろうか?神様の部分とったら単なるゴキブリだから・・・」


「なんかこのゴキブリ見てるとただの変態オヤジにしか見えないのは気のせいですか?」


「なっ?!失敬!!あちし、これでも神様!!」


「ゴキブリのね。」



「どうしてもっていうんなら、みなさい!!このステッカー!!!」



ごそごそとどこからともなく取り出したのは、ステッカーというより、ひし形の大きいシール。しかも真ん中に『G』と書かれている。
なんか紙についたままの状態の。

それを紙から剥がし、でべそを中心に腹にはっつける。



「じゃじゃーん!!ゴット(神)のG!!!!」


「どっちかというとゴキブリのGですよね。存在自体が。」


「存在がゴミってこと?!」






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