朝陽




「もう一回聞きますけど、なんでいきなり窓ガラス割ってきたんですか?弁償代払いませんからね、私。」


「え、そのほうが登場恰好いいとか思わない?」


「心配しないでください。中年のオジサンがどう登場シーン恰好よくしても結果は悪くなるだけですから。」


「あちし、なんかドキドキしてる★これってもしかして恋?それともあちしがMなだけ?キャァァ!」

「なんかもう疲れてきたんで土方さんこの変態追っ払ってください。」



精神的に疲れ果てた沖田はまだ小学生レベルののじりあいをしていた土方の肩を叩く。


「え」


「あちし、チミたちの相手してるほど暇じゃないのん。そりゃ惜しいけど・・・」


「めっちゃキモイんだけど。何コイツめっちゃキモイんだけど。」



「あちし!!ゴキブリの神様!だからさっきのゴキブリあちしのせいなの!!」








「・・・・」


「・・・・」


「・・・・」


「・・・・」



「いきなりなにカミングアウトしてるんですか。しかも『で?』としか言えないんですけど。」






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