朝陽
いろいろ頭をめぐらせる。
あ、次私の番だ。
ゆっくりと高鳴る胸を押さえ、一歩一歩前へと踏みしめていく。
そして審査員の前にたち、
「にゃ、にゃがっ・・・」
・・・あ、死んだ。
・・・あ、噛んだ。
会場はしばし沈黙に包まれる。
背後にいる仲間たちからは痛い視線が。
やばいやばいまじでやばいっす。
死んでもいいですか?
沈んだ気持ちのまま、ステージ裏へと引っ込む。
あー。死んだー。
あ、次平助だ。
めっちゃ緊張してるー。