通りすがりのイケメンさん
「・・・なんで・・・?」
「ん?」
「・・・なんでこうしてくれるの・・・?」
「んなこと、気にしなくていいんだよ」
「・・・」
「お前は寝ろ」
彼の低い、優しい声がくぐもって聞こえる。
なぜかそれに、安心する。
「なんで、聞かないの?」
「何を?」
「家出した理由」
「別に。必要ないって思ったから」
この人は、違う。
そう思った。
「・・・あたしね、」
「ん?」
「家出してきたの」
「フッ、知ってる」
笑う彼。
「8年前、お母さんが死んじゃって、
お父さんはその翌年再婚した」
「・・・」
黙って聞いてくれる彼。
「あんなにお母さんと仲良さそうにしてたのに。
お母さんをずっと想って生きてくって言ってたのに」
「・・・」
「去年の6月、お父さんは転勤した先で知り合った
若い人と再婚するって言った」
「・・・」
「"お母さんを想い続けるって言ったじゃん"って言ったら、
"人は変わる"って言われて」
「・・・」
「その人は当たり前のようにうちに入ってきて、
お父さんはその人にお母さんの部屋を使わせようとした」
「・・・」
「でも、それだけは許せなかった。
お母さんの部屋を他の人に使わせたくないって思った
だから必死で死守した」
「・・・」
「ん?」
「・・・なんでこうしてくれるの・・・?」
「んなこと、気にしなくていいんだよ」
「・・・」
「お前は寝ろ」
彼の低い、優しい声がくぐもって聞こえる。
なぜかそれに、安心する。
「なんで、聞かないの?」
「何を?」
「家出した理由」
「別に。必要ないって思ったから」
この人は、違う。
そう思った。
「・・・あたしね、」
「ん?」
「家出してきたの」
「フッ、知ってる」
笑う彼。
「8年前、お母さんが死んじゃって、
お父さんはその翌年再婚した」
「・・・」
黙って聞いてくれる彼。
「あんなにお母さんと仲良さそうにしてたのに。
お母さんをずっと想って生きてくって言ってたのに」
「・・・」
「去年の6月、お父さんは転勤した先で知り合った
若い人と再婚するって言った」
「・・・」
「"お母さんを想い続けるって言ったじゃん"って言ったら、
"人は変わる"って言われて」
「・・・」
「その人は当たり前のようにうちに入ってきて、
お父さんはその人にお母さんの部屋を使わせようとした」
「・・・」
「でも、それだけは許せなかった。
お母さんの部屋を他の人に使わせたくないって思った
だから必死で死守した」
「・・・」