探し物
職員室に着くと10人程の先生方が居てあっというまに囲まれてしまった

愛想笑いを浮かべて話を聞いていたほうがいいのかな

「天野さん、あなたはこの学校始まって以来の天才よ!」

「入試で五教科中三教科も満点なんだから」


「そんなことはありません、ただどうしてもここに入りたかったので。」

どうしても、なんか嘘

適当に選んだ高校

「でも本当に天野君はすごいよしかも君、10歳の時に数々のバレエコンクールで優勝していたんだろ?」

<バレエ>という言葉に身体が反応する、しかし冷静を装い

「バレエはもう辞めました、そろそろ失礼します。」

気付けば彼女は職員室から逃げ出していた
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