探し物
まだ少ししか生徒のいない校舎の中を癒真は一人で歩いていた

『あなたは神様に選ばれた子なのよ』
『本当に優雅、子供と思えないわ』

輝かしかった過去がよみがえる

ステージの上で美しい衣装を纏い、舞っていた頃の思い出

「私は………」
今何をしている?

考え込んでいたその時どんっと全身に衝撃が走り尻餅をついた

「うわっ!大丈夫ですか!?」

心配そうな声が上から降ってくる

見上げてみるとそこには

「立てる!?」
綺麗で短めの黒髪、少々たれ目の瞳肩幅は広く男らしい人がいた
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