君の隣
「何だってぇ?」
「ダイエットとかすんなって言ってんだよ」
向き合う尋人の瞳に、あたしがちゃんと映っていた。
「でも―――…」
「ありのままで良い。舞那が舞那じゃなきゃ意味ねぇだろ」
「………」
「ダメな所も良い所も、全部引っくるめて舞那と付き合ってんだ」
ぎゅっと握ってくれる手を、あたしは握り返せなかった。
「ずっと変わんなくて良い。舞那は舞那でいろ」
涙を堪えるのに必死だったから。だから、握り返せなかった。
握り返したら、涙溢れる気がしたから。
あたしは本当に運が良い。
こんな素敵な人を好きになって。そして、付き合って。
ダメな所までも認めてくれる尋人と両想いなあたしは、本当に運が良すぎると思う。