大金持ちと貧乏娘
そんな時、後ろからキャーキャー声が・・・

うぅ・・・来た・・・。

しかも・・・

「優奈ちゃん、さっきはごめんね。僕のせいで。」

は?

優奈ちゃん?

なんで名前を?

ってゆうか、さっきの声と違う。

なんだか優しい。

どうして?

しかも話し掛けてくんなー!!

加奈は真っ赤な茹でダコになっちゃってるし・・・。

て、これはどうすれば良いの?

彼女っぽく、受け答えすればいいのか・・・

それとも、無視するべきなのか・・・・・・

うーん・・・。

フリしなきゃ・・・いけないよね?

「い、いや、別に気にしてないから・・・・・・。」

怖い・・・周りの人達の目が怖い・・・

はぁ・・・。

ふと、私の目の前に黒い影が・・・

まさか!!?

「ありがとう。優奈ちゃん。」

NO~~~!!!

みんなの前で堂々と抱き締めてんじゃないよ!!

うわぁー!!

Help me!!加奈ぁ~~~!!

といってもムダか・・・真っ赤だもんね・・・・・・

私の味方はいないのか・・・・・・。

キャー♥

悲鳴なのか興奮してんのかもう訳わかんない。

もーいやだ。

入学早々・・・なんで?

私がこんな事を考えている間に

通称「修哉様」は

チュッ・・・

私のほっぺたに軽くキスをした・・・。

「じゃあね、優奈ちゃん。」

何も無かったような顔して行かないでぇ~

しかも、また後で教室であうし・・・

気まずい・・・

もう・・・やだ・・・

「加奈~行くよ~」

「優奈!さっきのこと説明して!!」

「え!?」



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