[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~
私この人が愛しくて堪らない。

好きすぎて堪らないんだ。

「龍司さん頭を上げて下さい。」


「そーですよ。元わと言えば俺が悪いんですから。龍司さんに頭下げられたなんて組員に知られたら半殺しにされますよ。」

鉄さんも笑いながら言ってくれた。


龍司さんは私たちの言葉に頭を上げた。



「私も言い過ぎました…龍司さんは他の男とは違うのに一緒だなんて…」


私はシュンとして言った。


その瞬間タバコとシトラスの香りに包まれた。
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