恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
「っていうか、この袋何?お菓子?」
「ほんとだー、お菓子にジュースに…ってか買い過ぎじゃない?」
二人は座りながら俺が持ってきた二つの袋をガサガサとあさりながら覗いて。
その手が止まると、二人して立ったままの俺を眩しそうに見上げた。
「それは…あれだ、あれ」
「あれ?」
「何?」
何て答えようか迷う俺。
言っちゃっていいのか?
つーか、言うしかない状況だよな?
「それは」
言いかけた、その時だった。
バイクが近付いて来る音が聞こえ、俺は視線をその音の方へとずらした。
よっしゃ!
ナオの乗ったバイクが視界に映り、その後ろには…翔の姿もあった。
これで全員。五人が揃った。