!戦いで人は成長する!
みんなはぞろぞろとRの言う事を聞いて、中に入って行った。

Rと2人にされてしまい、何言われるか分からないので、
『なぁ、R。俺は何も悪い事はしてない。だから、そんなに怒らず横に座って《恋》について話そうや!』
と、話題を変えようとした。

Rは、クルッと僕を見て、
『話しやすくなったやろ?包み隠さず真実だけを話して。』
と、僕の話を無視して聞いてきた。

もう、何を言っても無駄と思い、全てを話した。

Rは僕の話を聞き終えると、
『はぁ?アンタ!本気で暴走族とやり合ったのっ!?アンタはタフだから良いけど、あの3人はかなりヤられてるやないの!あのね、今回はみんな怪我をしつつも生きて帰って来たからいいけど、もし殺されたらどう責任とるつもり?試合の時もそうだけど、みんなを守るって事は力ずくで守るんじゃなく、頭を使って暴力を振るわなくてもいい方法を見極めて安全に帰す事を守るって言うんよ!分かる?』
と、また、説教してきた。
僕も真剣に向き合い、
『分かってるよ。でもな、あの3人もいきり立ってて、今にも族に殴りかかりそうやってんで。だから、それならみんなの気持ちを一つにして戦おうとしてんよ。』
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