!戦いで人は成長する!
と、自分の考えを話した。
Rは、
『そりゃ~、アンタだけが悪いんじゃないけど、これからはもっと物事をよく考えて行動してよ。Yにも言われてるんだから。』
と、気になる一言をはなった。

僕はすかさず、
『Yから何て言われたん?』
と、聞くと、Rは少し黙り込み、
『実はね、「教官は良い人だけど、喧嘩をしている時は凄く楽しそうにしてるからきっと後先考えてないんだと思う。だから、出来るだけ教官に喧嘩させないでね!」って頼まれてたんよ。』
と、ぶっちゃけてきた。

僕はやっと自分の未熟さに気付き、
『そうか。お前らがそんなに俺の事を想ってくれてたとは…。分かった。もう、武器を持ってなかったら喧嘩を買わない。身の危険を感じた時だけにするゎ!』
と、約束した。

Rは嬉しそうに、
『やっと分かってくれたか!期待しとるよ!それじゃ、中に入ろうか!』
と、言って僕の手を引っ張って道場に帰った。

僕はこの事件をきっかけに少し成長し、大人への第一歩を踏み出したのだった。
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