!戦いで人は成長する!
『なっ!何してんねん!覗きか!?』
僕が冗談を言った瞬間、女子達は顔をあげて泣き始めてしまった。『えっ?そんなん泣く事ないやん!ごめんな。』
とっさに謝って慰めようとしたのだが、泣きやむ気配がない。
それから数分後、ようやくRが重い口を開いて、
『実は…、お風呂に浸かってるとショートカットで両手が肩からない女の人がいきなり入って来て、そのままの勢いで湯船に飛び込んできたんよ。でも、浮いてこんねん!ちょっと見てきてや~!今は誰もおらんから。』
と、気味の悪い旅館で気味の悪い事を言ってきた。

ここで負けず嫌いの性格が僕に、
『ここで行かんかったら男やないで!ビビリ(怖がり)の勲章貰いてぇのか?』
と、語りかけてきた気がしたので怖い気持ちを振り払って女子風呂に向かった。
< 136 / 259 >

この作品をシェア

pagetop