!戦いで人は成長する!
そう言うと、いきなりスネを蹴ってきて、
『何よっ!長い間、ほったらかしにしたくせに!よく、顔出せたわねっ!』
と、キツい一発を言われた。
僕が下を向いてしょんぼりしていると、また、Yがスネを蹴ってきた。
僕はとっさに、
『痛てぇから蹴るなよ!』
と、言ってしまった。「しまった!」そう思った時にはもう、遅かった。
Yは目に涙を浮かべながら、
『教官に怒られる筋合いなんてないわよー!生きてるかも分からないからすっごく心配してたんやからね!それに、会いたいのに来てくれないから会えなくて寂しかったんやもん。』
と、泣きながら抱き付いてきた。
僕は、
『ごめんごめん!これからはちゃんと今まで通り来るから泣くの止めてくれ。なっ?』
と、言いながら頭をなでてやった。

そのやり取りを見ていた男達が僕に向かって、
『あの~、先生(僕)とYはいつから付き合ってたんですか?』
と、勝手な解釈をし、みんなの前で言ってきた。
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