!戦いで人は成長する!
僕はつい、
『逃げる必要あったんですか?』
と、聞いてしまった。
その言葉におばちゃんが、
『この人、「ゆっくり出来ん!出て行く!」って言って勝手に出て行ったんよ。変でしょ。』
と、突然喋ってきたので、驚いて返事が出来なかった。

それから、今までのつまらない喧嘩話を聞かされ、2時間ぐらいが経った。

僕は、ばぁちゃんが心配するからと、帰ろうとして濡れた服を着て玄関に行った。

座って靴を履いてると館長が後ろから、
『この事は俺とお前だけの秘密やからな!』と、最後に一言釘を打ってきた。
僕はコクリとうなずき、礼をして家を出た。

館長の変な秘密を知り、笑いながら家に帰った。

それから、館長は何事もなかったかの様に道場に来て、僕らの練習風景を眺めていた。
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