狂おしい程君を愛してるー月下美人ー


「何で学校あんまりこぉへんの?」
佳奈ちゃんがあたしに尋ねる。



「家庭の事情とか…」


「まぁまぁええやん!とりあえず学校出ようや」

紗奈ちゃんがその場をしきってくれて、あたしは答えづらい質問から抜け出せた。




あたしはこのままずっと
学校と仕事と澪音の部屋の
往復だけしてるものだと思ってたのに、紗奈ちゃんに声をかけられてから、世界は広がった。
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