狂おしい程君を愛してるー月下美人ー
何でこの人らはあたしに話し掛けてきたんだろう?
疑問ばかりが浮かぶ。
だってもうすぐ入学から一年が経つ。
今更友達なんてものができるとは、まるで思っていなかったし。
あたしの生きてきた世界からは
すごく掛け離れた世界に思えた。
「桜ちゃんて呼んでもええ?」
という紗奈ちゃん。
「ええよ、好きなように呼んでもらってかまへん」
紗奈ちゃんと佳奈ちゃんは
キャッキャ キャッキャしてる。
内田くんと、上条くんは
あたしをチラチラ見てる。
やっぱり異様な光景だ。