狂おしい程君を愛してるー月下美人ー

堕ちてゆく。




ひどくだるいけど、
澪音と顔合わせづらいから

あたしは学校へ向かった。



学校につくと
紗奈と佳奈がすぐ寄ってきた。



「大丈夫やったー?
やっぱ今日はしんどいやろー」


「…何であんなことしたの?」


「楽しいからに決まっとるやーん!桜ちゃんも楽しかったやろ?」


確かに楽しくなかったと言えば
嘘になる。



でも薬が切れたあとの副作用は
正直しんど過ぎる。


「…副作用?…マジしんどいねんけど」


佳奈が耳打ちする。
「打っとけば大丈夫やからー
切れる前に打つ、が基本やでー」



こいつらシャブ中か…。


紗奈も言う。
「うちらも買ってるんやし、
桜ちゃんも買うたらええやん?
紹介するでー」




あたしはシャブ中になんかなりたくない。


でも副作用がキツ過ぎる。


またトイレに走って嘔吐した。
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