あたしを阻止してください。

* 幹也SIDE *



「はよ、幹也」


幼なじみの翔(しょう)が声をかけてきた。



「はぁ~ぁ…はよ」


大きなあくびをしながら挨拶を返す。


にしても、眠い。


道路の真ん中ででもいいから寝て~。



「なんだよ。夜更かしか?また理沙絡み?」



「…まぁ~な」



理沙(りさ)は、俺の元カノで振ったのにしつこく付きまとってるうざい奴。


昨日だって、電話してきて「何で振ったの?理沙別れたくないよぉ」って泣きながらしつこく言われて結局は無理やりきったけど…。



「大変そうだな」


「まぁ「幹也く~ん!」



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