気まぐれ社長の犬

2時間後、沢山の拍手とともにライトが消えみんなが帰りだす。



「どうだ。よかっただろ?」


「はい。素晴らしかったです。本当に人間とは思えませんね」


「本当だよな。あっそうだ今から挨拶に行くから」


「わかりました」



出演者の控えている大きなテントの中に入ると、さっき出ていた人たちが休んでいた。



「お疲れ様。さっきの演技、素晴らしかったよ」


「あっ風間さん!ありがとうございます」



団長らしき男の人が、サーカス独特の化粧のまま立ち上がり頭を下げた。



「今日はまだ公演があるのか?」


「ええ。後1公演あります。それより、隣の方は?」


「ああ、こいつは俺の…秘書だ」



少し迷った後、響城さんは私を〈秘書〉だと紹介した。



「そうなんですか!こんなにお美しい方が秘書なんて羨ましいです」


「ありがとうございます。花月妃和と申します」


「花月さんですね。よろしくお願いします」



「ねー団長、それ誰?」



突然そう声を発したのはさっき美しく舞っていた高校生ぐらいの女の子だった。



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