導く月と花に誓う
秋月の夜に







───────
─────
───









「…狐燈…っ、ダメ…もう限界…っ」




「…何を仰いますか。
まだ始まったばかりですよ」




「…そんなこと…わかってるけど…っ
…もう、無理…っ」




「駄目ですよ…。
先は長いんですから」




「だからって……っ!





…スパルタすぎでしょ!いくらなんでも!」






ちゃぶ台並みのテーブルに広げられる、いくつかの教科書類。




そして、その前に座っているあたし。






ただいま、スパルタ授業中です。





「ではもう一度。次はここを」



そう言って、にっこり微笑みながら、一つの暗号を指差す。





もうちんぷんかんぷんだ。





XとYで構成されているソレは、見ているだけで小惑星になりそう。







いっそもう、なってしまいたい。











< 167 / 378 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop