【完】甘い恋よりもそばにいて

「丁寧な説明もろくにせずここまで連れてきてしまって申し訳ありませんでした。」


「あ、いえ…。大丈夫です」



莉華もあたしもなんとなく受け流しながらそう返した。


連れてこられたのは


大きなホテルの個室だった。



そしてなぜか使用人が2人いて、


あたしたちに紅茶を持ってきた。



「ありがとう、もう下がっていいよ」


メガネをかけた男がそう言うと


2人の使用人は「ごゆっくり」そう言い残してこの部屋を出て行った。



「自己紹介が遅れました。
私は沖田財閥に勤めている金城と申します。
啓様の教育係として身の回りのお世話などをさせて頂いております。」


金城と名乗るその男は


そう言いながらスーツの内ポケットから名刺を取り出した。







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