【完】甘い恋よりもそばにいて

「お2人にはいつも啓様が大変お世話になっております。
私はだらだらとした遠回しな言い方は嫌いです。
ですから単刀直入に言わせてもらいます。」



ちょっと早口な口調で話が進む。


金城さんのとても穏やかとは言えない表情となんとも言えない威圧感から



これから口にする言葉が幸福をもたらしてくれないこと予期させる。



「清水様………」



ちょっと間を置く言い方がじれったい。


莉華は言葉を返さず、


今まで見たことないくらい真剣な眼差しで金城さんに視線を返した。



「あなたは啓様のことをどう思ってらっしゃいますか?」


「えっと…。好きだと思います、多分。」


曖昧な表現で顔を赤らめながら答えた莉華。


その表情がハッキリとした答えそのものだった。



「やはりそうですか…。
啓様はあなたに出会われて変わりました。
人っ子一人寄せ付けようとしなかったオーラや
いつも漂っていた孤独な雰囲気、
キツイ口調も鋭い眼差しも…
すべて無くなった。
それはみんなあなたのお陰なのです、清水様。」



沖田について語る金城さんの表情はとても穏やかだった。


ついさっきまでとはまるで別人のように。


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