極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
私たちは拓哉と進太に拍手を送り、昇格を祝う。



拓哉「じゃあ、初仕事として、前総長の愛理華に、挨拶をお願いしたいんですが」



私がのほほんと拍手をしてると、拓哉が私を手招きした。

…マジですか;;

私は“何を話そう”と考えながら、拓哉と兄貴の間に立った。



愛「まさかこうなる事は思ってなかったから、何を話せば良いかわからないけど…、こんな私について来てくれて、ありがとう。私より拓哉はしっかりしてるから、拓哉を支え、拓哉と仲良く、より良い【氷龍】を作って下さい。
【氷龍】はただの憂さ晴らしのチームじゃない。人と人が絆を持ち、今日まで大切に続けて来たチーム。
総長を辞めても、ルールを破る者は処分します(笑)」



私がそう言うと、場の空気がピキッと固まった。
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