極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
愛「――あんっ……」



車の中に私の甘い声。

部屋より響く為、私は恥ずかしさに声を弱める。

感じる中で、“今日は名前を間違えないで…”と願いを込めて、私は夏輝の髪を撫でる。

夏輝しか知らない私をあげるから…―。



夏「…愛理華…」



愛「夏輝…っ」



このまま、2人で消えたいとも思う。

けど、祝福されたい。

おめでとうと言われたい。

夏輝と同時に果てた時、一筋の涙が溢れる。

…夏輝と…居たいよ…。

それが、私の夢だよ。





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