サクラノヒメゴト
いつも、あたしの睡眠タイムを邪魔する。
すぐ隣で読書をする
『黒崎拓海』
「本ほかに読むとこあるでしょ」
ホントはイライラしてるけどもう怒るのがめんどくなってきた。
アイツは、優しく微笑むだけなんだ。
でも、その微笑は『悪魔の微笑み』なんだけど・・・・ね。
「さくらちゃんは
そんなにこのことバラされたいんだ~」
王子様の顔をしてさらりとあたしを脅す
目さえも横に細く優しく微笑むのが
より一層怖さを増進させる。
「いえっちがいますっ!!」
あわてて手を横に振る
そう・・・
黒崎はあたしの隠してることを全部知っているんだ。
つまり、基本あたしは黒崎の脅しに逆らえない。
悪魔・・・・。
「なにか言った?」
「いいえっ」
あいつ、心まで読めるのかっ!?