サクラノヒメゴト
キーンコーンカーンコーン
予鈴だ・・・
あたしはスカートをはらって立ち上がる
それに続いて黒崎も立ち上がった。
ん・・・・?
何か視線を感じる。。。
あたしは横にいる黒崎を見上げた
「さくらちゃん、ちょっと手あげて?」
「あぁ。こう?」
ガサッ
黒崎の手がいきなりあたしのブレザーのポケットに入った
「おっい!!」
慌てて後ずさる
油断してたあたしがバカだった。
ピピピピッ
黒崎に手元にあるのは・・・
あたしのケータイ。
あの白色の弘樹からもらったストラップが風に揺れている
お気に入りのケータイ・・・。
朝日がケータイのカバーに反射してまぶしい。