サクラノヒメゴト



キーンコーンカーンコーン


予鈴だ・・・

あたしはスカートをはらって立ち上がる
それに続いて黒崎も立ち上がった。


ん・・・・?

何か視線を感じる。。。

あたしは横にいる黒崎を見上げた

「さくらちゃん、ちょっと手あげて?」


「あぁ。こう?」



ガサッ

黒崎の手がいきなりあたしのブレザーのポケットに入った



「おっい!!」



慌てて後ずさる

油断してたあたしがバカだった。


ピピピピッ


黒崎に手元にあるのは・・・


あたしのケータイ。

あの白色の弘樹からもらったストラップが風に揺れている
お気に入りのケータイ・・・。

朝日がケータイのカバーに反射してまぶしい。




< 149 / 234 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop