サクラノヒメゴト



「あの~返してほしいんですけど・・・」

少し躊躇しながらもまた黒崎を見上げる


「もうちょっとね。」



いつのまにかできたプチ上下関係
あたしはアイツに逆らうことができない。

ほんと何様だよ!?

「はいっコレ持って。」
「うん。」


そのままケータイを渡される

画面が光った―――。


「登録完了。」


「は?」

え・・・?登録・・・?

あたしが再び覗いた画面には『黒崎拓海』の文字が並んでいた。
コイツ・・・(怒)勝手にっ!!

「呼び出したら来い。絶対命令だから。」
「そんなのっ・・・」

いきなり無茶な話をだされた。

そうして優しい微笑みでこう言ったんだ。

「秘密ばらされたいの?」

「いえっ・・・」

悪魔・・・・。






< 150 / 234 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop