永遠の翼
―――世界の果てには、何があるの?



わたしは尋ねる。



―――永遠の、本質。



―――限りない、永遠。



―――本当の意味での永遠があるんだ。



彼は歩き出す。



―――どうして、わたしをそこへ連れて行くの?



わたしがさらに訊く。



だが、彼はそれに答えない。



どこか悲しそうに笑うだけだった。



どうしてだろう?



なぜ、彼はこんなに悲しそうなのだろう?



その答えは、きっと。



世界の果てにあると。



そう思った。



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