永遠の翼
第4章

永遠の世界Ⅷ

世界の果て。



そこにわたしは立っていた。



彼とともに。



―――ここが、世界の果てなの?



わたしは尋ねる。



―――そうだよ。



―――永遠の世界。



―――その果てにあるもの。



―――それが、これだよ。



彼が指差したのは、扉だった。



屋外に不自然にある、ふたつの扉。



―――それは何?



わかっている。



たぶん、わたしはこの扉の意味を。



―――ひとつは、向こうの世界の扉



―――もうひとつは、この世界への扉。



案内人が、そう説明する。



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