5歳児少女の育成日記
「おはよーございまーす!!」
黒瀬家の玄関前に
停めてあったバスに
飛び乗り、
バスの運転手・先生に
挨拶をした。
「おはよう、魅月ちゃん。
今日も元気で先生も嬉しいな。」
「えへへへへ///
あっ、お兄ちゃん。」
席に座り外を見ると、
昴がお弁当を片手に手を振っている。
急いで窓を開けお弁当を受け取ると、
「また、弁当を届けさせる気か。
この常習犯が。」
「にゃはははは。
まぁ、そういう時もあるもんさ。」
「お前は多すぎるんだよ。」
昴はコンっと魅月の頭を小突くと、
先生の方に近寄り何やら挨拶をしていた。
「んじゃ、頑張ってこいよ。」
「はーい、行ってきまーす。」
お互い手を振りながら、見送った。