先生は蒼い瞳の狼くん
「ぶ、ちょっ!」
顔にかかったお湯をタオルで拭き、瑠花を睨むと再びクスッと笑う
なぜ、笑うんだろうか
こっちはかなり真剣な話しをしたのに…
頬を膨らませると、それが可笑しいのか更に笑い瑠花が言う
「それって!もしかして、ちーちゃんがいきなり狼になって襲われるとでも思ってたんだ」
「なっ…そーじゃなくて!」
先生が生徒を襲そうなんて思ってない
ただ、そーゆう意識が小さい時からあって、予想外に二人きりになったから無意識に警戒していたんだと思う…
だから視線を合わせられなかった、変な態度をとったんだ
「無意識って怖いわ」
「…ぅ…ん」
瑠花に頷き、確かにと内心で思う
「いや、でも、しかし、サラにそんな過去があったとはねー」
「……ぇ?」
「なんかさ、複雑な理由はまだありそうだけど少しでも話してくれて嬉しいぞー」
人差し指で私の頬をグリグリとおす
確かに、苦手としか言わなかったしな…
「…でもね、サラ」
「はい?」
「ちーちゃんは本当にいい先生なんだよ?あんなセクシーとゆーかエロい見た目だけど、ちーちゃんの事嫌いってゆー生徒いないんだから」
そ、そうなの?
普通、沢山の生徒がいて皆から好かれるなんてあり得ないのに