先生は蒼い瞳の狼くん




そう、心で言葉にしたら…ずっとモヤモヤしていたものがなくなって…



物凄く気持ちがスッキリした



「ほら、いつまでも床に座ってないで、いい加減立てよ」


「あ…はい」


私の手を離して立ち上がりその綺麗な瞳を見つめる



「ん?どうした?」


「いえ、何でもないです」



プイッと先生から視線を外して、ベッドから離れて私は窓から外を眺めた



「なんか、急に元気になったな」



そう先生が呟き、近くの椅子に腰をかける



「……」


先生の言う通り、まるで、私の心はさっきまで昔の事で頭がいっぱいで、苦しくて辛かったのが嘘みたいに晴れている





.
< 312 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop