終末の法則
「へぇ、これがねぇ。そう、じゃあ、これを……」

 な、何をするんですかいきなり、そんなナイフなんか振り回して、時晶球に当たったらどうするつもりなんですか。

「いいじゃない、そのつもりでやったんだから。話からすると、それが無ければ、あんたに付き纏われないですみそうなんだもの」

 な、何という罰当たりな事を考えるんでしょうねぇ。

 おやまぁ、ずいぶん無駄な時間を過ごしてしまいました。時晶球の容量が心配です。導入部はこのくらいにして、先に進みましょう。

「いったい何の話をしているのよ」

 当然、この終末の世を切り開き、次の世を創る若き勇者の物語です。
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