カウントダウン
「祐介……」
「でもまー……その前に、出掛けるよ?」
「え?何で?上がってよ」
「電気つけんの、ヤなんだろ?」
「……うん。正直、明日学校行きたくないくらい瞼がとんでもない事になってる」
「え?マジで!?写メ写メ!!」
「うっさいむかつく」
「……俺さ、彩音チャンが大好きなんですけど」
「ちょっ……急に、なに言っちょっ……言っちゃってんの、そそ、そんなあっさり」
「噛みすぎだし、急にって今更デショ?とにかく、こんな暗闇で引っ付いててさ、ガマン出来ないっつーの」
「ガマン?」
「そ。オオカミさんに変身する前に、どっか行って気分転換」
「オオカミさん?」
「だから!!シたくなっちゃうけどいいの?ありえねぇくらい今欲情してるけど?それに彩音は俺が初めてマジに惚れた女だから、突っ込んで出して終わりじゃ済まないよ?
もーおっさん以上にねちっこく攻めるかもよ?」
「わわっ、ダメ!!早まらないで!!よし、どっか行こうそうしよう」
「……その切り替えの早さムカツクんだけど。少しだけ味見していい?」
「だめ!!もーからかわないで」
「からかってねーよ。っとに、彩音は俺のありったけの理性に感謝しろ。弁当のおかずもう一品増やせ」
「分かったから!!出掛けよう!どこに?って感じだけど」