カウントダウン
「ふーん。悠斗は俺たちの前とか、取り巻きの女たちの前では甘いもん苦手で通してんだけど、アンタには違うんだ」
さっきのゲップは何も無かったのような態度で今度はテーブルの上に備えてあるつまようじでシーハーしてる。
オヤジかよ……。イケメンのご乱心か!!ビバ☆噂通り!
なんて思ったら、本っっ当、おかしくて。涙が浮かぶほど笑いが止まらなかった。
「……なに笑ってんの?」
「いや、祐介って本っ当、自由だなーって思って。アンタさいこーだよ」
スカしたイケメンが苦手な私にとって、祐介の自由さに何故か好感が持てた。
まあ、マナーは最悪だけどね。
「……変な女。普通は傍にいたくないって言うけど。ま、人体模型に名前つけるような女だしな」
シーハーを続けて悪態をつきながら、祐介は笑っていた。