カウントダウン


「「いただきます」」


惚けた顔で同じタイミング。甘いものって、どうしてこんなに魅惑的なんだろう。私は勿論の事、あの祐介が優しい表情をしてる。


「彩音、顔緩み過ぎ。だらしない顔になってる」


「余計なお世話ですー。祐介だって見たことない顔になってるよ」



その後は、食べる度に無意識に笑いが止まらないくらいお互いが幸せの笑顔だった。


「この店、女専用にしたい訳じゃなくて、塚原さんの趣味って知ってた?」


食べながら急に祐介からの質問。


「知らないよ。塚原さん自体料理に関する評価しかキャンディ先生から聞いてないし」


「キャンディと知り合い?」


「うん、私キャンディ先生の料理教室に通ってるんだ。未来の就職先っていうのも、キャンディ先生に誘われたからなんだけど。それにしても、塚原さんの趣味って事はやっぱりキャンディ先生と似た感じの人なのかな?」


「ちげーよ。俺が見たのはごっついボーズの男だった。嫁もいた。嫁曰く、なんか見た目と真逆の趣味の持ち主なんだってさ」


「へぇ、会った事あるんだ。見てみたいなーそのごっついボーズがこんな繊細なお菓子を作るなんて。お店もメルヘンチックだし」


「人は見た目じゃ分かんねぇモンだよ」


「確かにねー。祐介も見た目とのギャップが凄いしね。あ、ところでソレイユで何してんの?」


ソレイユはキャンディ先生のお店の一つ。フレンチ主体の創作料理のお店で、とってもリーズナブルでカジュアルなお店だから学生でも気軽に行けちゃうのが売りだとか。


大学生がよく利用するデートスポットで、OLさんにも人気。



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