ごめん、好き。


誤魔化せばいいのに。

ユカのことが好きなら、あたしのことなんて傷つければいいのに。




「馬鹿じゃないの?」




「馬鹿だよな…」




ムカつくくらい誠実で、ちゃんと誰とでも向き合える優しさ。



そうゆうところが好きで。


憧れて。


あたしなんかと違う。



ユカも。


たしと違って、思ったことちゃんと言ってくれたのに。




あたしは違う。




嫌われたくなくて、黙っているだけ。


いい子を演じて、最後は演じきられなかった。




好きで

スキで


大好きで




馬鹿みたいにどうしようもない想い。





馬鹿なのは、あたし。




亮君を諦めきれなかった

あたしなんだ。






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