ごめん、好き。
まるで友情を再確認するように。
壊れないようにと。
その後、少しユカが落ち着いてから、あたしは二人を残して帰った。
やっぱり、これは二人の問題。
あたしの入る隙間なんて…
初めからないんだ。
だから大丈夫。
あたしは前に進もう。
ほかの誰かを見る。
亮君を友達として好きになるまでは
しばらく彼にも逢わない。
あたしは一度開いた箱を
今度は何重にも頑丈に鎖をかけた。
二度と開かないように。
あたしの気持ちは、あたしだけのモノだから。
もう誰にも見せないように。