約束のノート
俺たちは、飲んで、食って、大騒ぎした。


最後まで、俺たちらしい・・・


バカな姿だった。


この時間は、俺の宝物だ。


美雪は、騒ぐのをやめたら、泣き出しそうだ。


ずっと、一緒にいるのが当たり前だった幼馴染。


お前がいない場所に行くなんて、想像できやしない。


けど、行かなくちゃいけないんだ・・・


「ハッハッハッ!」


翔平は、阿波踊りを踊っている。


俺の、一番の親友。


さよならは言わないけど。


今まで、ありがとうな・・・


お前みたいな親友を、誇りに思うぜ。


そして、遥。


お前は、強くなった。


ずっと、図書室にいたあの頃から。


・・・ごめんな。


黙って出て行くようなことをして。


こんな風に、言いたいことはたくさんあったけど・・・


最後まで、いつもの俺でいた。


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