無題

「…んで、澪が津島くんに告白したら、自分にはもうヨメがいるからっ、て言われたわけ?」

「そうだけど…やっぱこれってフラれちゃったのかな…」


中学時代からの親友、久留野亜美は、小柄な体を机にぐでんと乗せ、ジト目になりながら私の話を聞いていた。

そう、つい昨日のこと。

私、長瀬澪は、意を決して思い人の津島圭一に告白したのだ。

しかし、結果はOKでもNOでもない。

ただ一言、自分にはもうヨメがいるから、と言われただけ。
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop