幼なじみ? ありえねーっしょ
幼なじみ



うーさみぃ。


何この寒さ。



1月になって急に寒くなったんだけど。



チャリ通学本気でキツイ……。


通学歩きに変えようかな。




まぁいーや、さっさと行っちゃお。


俺は齋藤秀平。帰宅部歴五年。


とにかくめんどくさいこと、嫌い。





「……しゅー!!!!」





さぁ、遅刻しちまうから急ぎますかね。



シャー。ギコギコ。



「……まってよ、しゅー!!!!」


ガシッ!!!


やべぇ、荷台を捕まれた。

ぐぃっ


おい、つかまえんな~泣


うおぁっ~!!!!

ガッシャーン!!


くっそ。コケた…。



「…痛って!!!!なんだよ、てめー。」


「いいじゃない!!!!乗せてくれたって!!!」


停めた自転車にちゃっかり荷物を載せる輩を睨む。



「さあ、しゅう!こいで!!」




荷台に乗ってやがるこいつは橋波美咲。


気付いたときにはもう知ってた。



非常に邪魔。

明るくて人懐っこい性格、んでもって外見が美人(よくわかんねーが)だから人気らしい。


常にクラスの中心にいる。



まぁ、普段から寝てる俺は良くしらねぇけど。



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